僕は結局、6月の産卵保護パトロールでは卵を見つけることはできなかった。 しかし当地のウミガメ保護団体の皆さんによるたゆまぬ努力によって、今年もたくさんの卵が保護された。 2003年9月。 今度は孵化した子ガメを放流し、イベントのお手伝いに来た。 砂浜での野外ライブや砂像作りコンテストで人を集め、子供達や海を訪れた人たちに海亀放流を体験してもらうことによって環境保護を訴えるのが狙いだ。 今年の夏は冷夏で孵化が遅れたそうだが、たくさんの子ガメが産まれた。 必死に手足を動かしながら海を目指すその姿は、「生きるんだ!」と叫んでいるようだ。 彼らはこれから太平洋を横断し、メキシコまで行って大きくなり、20年後に帰ってくるという長旅に出るのだ。 頑張れ!大きくなれ!無事に帰って来いよ!と真剣に祈る。 |
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放流会場にて。 子ガメに大マジで感動する軍曹。 良く見ると、まばたきなんかして表情豊か。 賢い動物らしく、一人一人個性が違う。 |
一匹一匹はまだ小さく甲羅も柔らかいため、 優しく扱わなければならない。 |
おへそのように見えるのは栄養を蓄える器官で、 一週間ほどして自分で餌をとるようになるとふさがるらしい。 |
写真を縦に貫いているのが、 子ガメが海に向かっていった足跡。 そのいじらしくも美しい姿は動画でいっぱい撮りましたので、 近日中にアップします! |
放流を終えての一枚。 長いパトロール活動を経て、今回このイベントを開いてくれた サンクチュアリ・ジャパンに大感謝!! |