その9 ウミガメを守ろう!!【その4】



初めてウミガメ保護に参加してから
ちょうど一年後の2004年、夏至の週末。

ついについに、海亀の卵と遭遇しました!!



例によって朝の4時に歩き始める。

巨大台風6号が近づいていて、雨と風がキツイです。
波も高く、突然陸地深くまで打ち寄せてきて怖いです。


台風で写真なんか撮っている場合じゃなかったんで
時間は思いっ切り飛びますが、
僕たちのチームは1時間以上歩いて
見つけられませんでした。

そこに別のチームから、発見のニュースが!

僕たちは現場に急行し、この足跡と出会う。

母亀が海から上がる足跡、
そして産卵後に帰っていく足跡だ。


海がめがどの辺で産卵したかを絵に描いて
説明してくれる自然保護団体のH氏。

足跡の幅から、だいたいこのくらいの
大きさの亀だそうです。


教えてもらった場所を掘るメンバー。
胸が高まる。


穴には無数の卵が!
おそるおそる取り出す筆者。

意外に重い。

ペコッと凹んだ感触があり
「しまった!潰したか」
と思って一瞬ヒヤリとするが、
これはみんな体験する事らしい。
卵には弾力があるので大丈夫とのこと。


結局、なんと123の卵が見つかりました。
秋まで保護センターで大切に育てて、
秋に放流します。

砂浜で自然のままにしておきたいのはやまやまですが、
車に踏み潰されたり様々な危険が伴うのです。


集めた卵はずっしりと重かったです。

これをお腹の中に入れて太平洋中を旅してきた
母亀には、ただただ感服です。

なんだか僕も親に感謝の念を抱きました。



台風が来ていて、いつもは綺麗な浜松の海岸も
ご覧のとおりでした。

この状況下、よくぞここまで卵を海に来てくれました!

子亀が元気に育つのを祈っています。



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