軍曹探検隊が行く!!


その1 【 廃線鉄道を行く!! 】


町に出た僕たちは、地元のおじさんに廃線トンネルの事を尋ねてみた。

「いーや、あのトンネルには誰も入れない。」

えっ?ここまで来るのは大変だったけど、
入ること自体は別に簡単だったけどなあ〜?

民家裏で廃線跡が消えてしまった以上、気になるのはもう一方の果て。
スタート地点に引き返し、今度は反対側に歩いてみる。





最初に入ったトンネル入り口の反対側は、
錆びて朽ち果てかけた鉄橋。

穴の開いた橋を恐る恐る渡り、
再び探検に出かける我々。

下から見上げると、鉄橋はこんな感じ。
最初は現役の橋かと思ったが、実際上に立って
見るとそんなわけはない事がわかる。


ところどころ敷板が外れ、下が丸見え。
踏み外したらまっさかさま?

今ある敷板も絶対安全とは誰も保障してくれない。


数十メートル下を流れる川。

映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出す。

あっちと違って汽車は絶対来ないが、
橋自体のヤバさはこっちの方が数段上だ。


橋を渡りきると、廃線跡は森に入る。

平行に並んで続く枕木を目印に、探検隊は森の中へ。


森を抜けると、再びトンネルが口を開く。
完全な状態で残る石造りの遺構。

このトンネルには水もなく、100mくらい先に向こう側
の出口も見える「甘口」。


甘口とは言え、キャンプで夜の「肝試し」に
使ってみたら、中高生はメチャメチャ怖がってた。

そりゃー怖いよな!


キャンプ場を抜けると、またしてもトンネルが。

これは先が全く見えない「激・辛口」のトンネル。

入り口では、蛇にも遭遇。

ところどころ漆喰が剥げて煉瓦造り天井には、
かつて電灯が灯いていた跡が残る。


トンネル入り口に彫られた謎の数字。
1957年6月に開通した、50本目のトンネルってこと?

まるでホラー映画のオープニングのようだ。


隊員Sは再びヘッドランプを装着。
「カメラを貸しな。撮ってやるよ。」
おたく、全くシブイねえ。


暗闇と水にビビる軍曹と隊員H。

一度駐車場に戻って、常に装備してある巨大な
マグライトやゴアテックスのカッパも持ってきた
のだが、途中から水がどんどん増えて、
完全に川になってしまった。

次回はゴム長など重装備で来る事にして、
今回はやむなくここで撤退。

しかし面白かった!!
肝心のキャンプ場下見の方もチャッチャと済ませ、
大満足で帰宅。

「どっかに、もっと廃線鉄道跡ないかなあ?」
と思っていたら、隠れファンが多いらしく、
何と「廃線鉄道の旅」なる本がタクサン出ていた。
「廃墟探訪」なんて本も。

でも探訪したい気持ちスゴイ良く分かる。



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