n進法講座


 コンピュータの普及に伴い2進法とか10進法とかいう言葉をよく聞くようになりました。 ここではそうしたn進数(n進法)について少しばかり見ていきたいと思います。
 n進法とは一言でいえば「数の桁上がりの方法」のことです。日常で使う数の数え方は 10進法です。これは0、1、2、3、・・・と進んで9の次は0に戻り桁が1つ上がって 「10」となる。つまり次の桁に上がるまでに何個の数が必要かということがこの考え方の 基本です。
 コンピュータの世界では「真」か「偽」の2つで物事を処理するので必要な数は「0」と「1」の 2つ、つまり2進法を使うわけです。ただ2進法ではデータの長さが大きくなりすぎるので2進数の 4桁をひとまとめにした16進数(稀に3桁をひとまとめにした8進数)も併せて使われます。
 ここまで読んでもよくわからない方は次の式を見て下さい。n進法を10進法に変換する方法です。

2進法10進法 4 3 2 1 0    4×1+3×1+2×0+1×0+0×1
=16+8+0+0+1=25
0=1(nは実数)
実数nの0乗は常に1になります。
2進数
16進法10進法 164 163 162 161 160 164×12+163×10+162×5+161×0+160×13
=786432+40960+1280+0+13=828685
※16進法では0〜9まででは 数字が足りないので "10"番目の数を"A"とし以降 "B"、"C"、"D"、"E"、"F" と続きます。
16進数
n進法10進法 4 3 2 1 0 4×1+3×9+2×3+1×4+0×5
※n進法の場合、n進数は0〜(n−1)の数n個です。 今回は説明の便宜上、0、1、2、・・・、7、8、9、・・・、(n−2)、(n−1)
n進数
※10進法からn進法への変換はこの手順の逆の操作をすればいいわけです。

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