マーシャリング
紋章の歴史
のところで述べたように紋章は家系図のような 役割もするようになった。例えばA家の男とB家の女(厳密にいうと女性家督相続人)が 結婚した場合、A家とB家の紋章が組み合わされる。このような2家(以上)の紋章が 組み合わされることを
マーシャリング
という。
マーシャリングには様々な方法があるが、2家の 場合一般的なのは
ディミディエイション
と
インペイルメント
である。
ディミディエイション
A
+
B
+
ディミディエイションの欠点・・・AもBも結果が同じになってしまう。
インペイルメント
+
双方の特徴をそのまま残すことができる。
どちらも垂直線で真ん中から分割し、左右に2家の紋章を置くのだが、 ディミディエイションはもとの紋章を半分に切って合わせる方法である。この方法は 半分に切ってしまうため図形の特徴がわからなくなってしまう欠点がある。その為 改良された方法がインペイルメントである。この方法は紋章をそのまま縮小して 合わせるので、図形の特徴をそのまま残すことができる。
紋章を置くのは楯を裏から見て右(デキスター)側が上位、楯を裏から見て左が(シニスター)が 下位となる。
マーシャリングはこの他にも4分割や横分割など様々ある。この形状に 関しては
分割図形
の項で。
マーシャリングをおこなうと理論上はいくつでも紋章を合体させるかとができる(実際に300以上の 紋章を合わせたものが存在する。スゴイ!!)が、見にくくなり、本来の「戦場での個人の識別」という 目的からは著しく離れてしまう。
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