紋章の歴史
 紋章は11世紀の初頭、どいつにはじまったと言われる。 これは「紋章(解説文)」を表す“blazon”(仏blason)の語源が ドイツ語の「ラッパを吹く」を意味する“blasen”からきているという説を 根拠としている。ラッパを吹く→紋章になったのは 騎乗槍試合(ジョスト)において出場騎士の氏素性と紋章をファンファーレをならした後 紹介したからだと言われている。
 紋章は戦場における騎士の識別からはじまった(そのため 紋章は別の人間が同じ図のものを使用してはならない)が、後に祖先の武勇や名誉、地位などを 示すようになり、代々継承されるようになった。このシステムは次第に 体系化され(マーシャリングの項参照)、家系図のようになった。
カイト・シールド型 ヒーターアイロン・シールド型
カイト・シールド型 ヒーターアイロン
・シールド型
 紋章が描かれる楯(型)は初期のものはカイト・シールド型だったが次第に ヒーターアイロン・シールド型が主流となった。現在ではこの楯の形状はバラエティーに富み無数にあるが、 国によってある程度「基準」のような形がある(フランス型だからといって イングランドには全く存在しないというわけではない)。

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