NO | TRACK NAME | TIME | WORDS | MUSIC | ARRANGE |
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1 | ドギー&マギー | 4:40 | 原田郁子 | ミト | クラムボン |
2 | 君は僕のもの | 4:53 | |||
3 | まちわび まちさび | 6:4 | |||
4 | 月食 | 6:15 | |||
5 | 大貧民 | 3:56 | |||
6 | シカゴ(病み上がり) | 5:32 | |||
7 | ミラーボール | 5:17 | |||
8 | 246 | 4:49 | |||
9 | EPIC | 5:47 | |||
10 | 090 | 5:07 |
最近、色々聞いているなかで、すごく良いなと思ったうちのひとつ、クラムボンの2ndアルバム『まちわび まちさび』を紹介します。 ボーカル&ピアノの原田郁子さん、ベースのミトさん、ドラムの伊藤大助さんの3人編成バンドです。今年の初めくらいに 1stアルバム「JP」を聞いたとき「多分、この人たちは矢野顕子のこと好きだろうな」と思いました。 実際、Vocalの原田郁子さんは矢野顕子のファンらしく(さらにThe BOOMのファンでもあるらしい)、 僕の聞いている音楽と合うし、歳も近いので非常に共感を持っています。 基本的にクラムボンの音楽はジャズのような編成でピアノ、ベース、ドラムです。ギターは無く、見た目はシンプルなのですが、 とても存在感のある演奏(楽器が歌っている感じ)がします。歌詞は独特の世界を醸し出しています。 なんと言うんでしょうかねえ〜、難しいので割愛します(笑)このアルバムの音の特徴としては、 「ディストーション&コンプレッサー、エフェクト処理」です。ギターが無いのにディストーションというのもあまりピンと来ないのですが、 ピアノとベースにディスト−ションがかかっていたりします。録音時に音をなるべくデッドに録って、 ミックスダウンの段階で色々エフェクト処理を加えて音を加工していくという手法も多用しています。 なのでグランドピアノで録音した音がエレピに聞こえたりといった事があります。 個人的に気に入っている曲は「まちわび まちさび」、「ミラーボール」、「EPIC」です。 「まちわび まちさび」では全編ディスト−ションがかかっています。今だ衰えないKORG Trinityのピアノ音色を歪ませたり、 ピアノとは分からないくらいフランジャーをかけたりと、すごいことをしているけどすごくカッコいい音になっています。 「ミラーボール」はコード進行(E/G#→Aadd9の繰り返しが多い)がとても好きです。 サビが盛り上がるというわけではないのですが、カッコいいです。歌詞も子供のころ団地に住んでいたころを歌っているそうで、 とてもいい感じです。 「EPIC」は80年代後半の某レコード会社(曲のタイトルの会社)に所属していた TM Network、大江千里、渡辺美里、岡村靖幸などへの尊敬の意味をこめてミトさんが作曲したそうです。 使用機材はYAMAHA DX7、SY77、EOS B500(EOSの音をレコーディングで使っている人は初めて見ました・笑) などを使っているそうで、FM音源のきらびやかな音などなつかしサウンドが楽しめます。 歌詞も「ほんとはちがうよね/誰かっぽいねって言ってても/たったひとりきりの/君は君だもの」 というように当時似ていたと言われた音を歌詞にしています。僕もTMや渡辺美里はかなり聞いていたので、よく分かる気がします(笑) まだまだ話したいことはあるのですが…。最近スカイパーフェクTVに加入し、早速クラムボンのライブを見て、 ますます3人の表現力の豊かさに感動しました。サポートメンバーは無しで3人のみのライブで、 5弦ベースを使ってギターのように弾いたり、えフェクターを多用して3人だけで出しているとは思えない音になっていました。 というわけで、クラムボン『まちわび まちさび』を紹介しました。今後も聞きつづけていきたいミュージシャンがまたひとつ増えたようです。 参考資料 キーボードマガジン 2000年11月号 (リットーミュージック社) クラムボンオフィシャルホームページ http://www.clammbon.com/ |