早起き+肉体労働+ビールですっかり熟睡してしまい、 1時になったことに気付かず仲間に起こされた。 当然、辺りは真っ暗。週末なのでまだ起きている家もあるような時刻だ。 何台かに分乗して海辺へ。パトロール範囲はかなり広いため、意外なほど遠くまで運転した。 前々から趣旨を説明して了承をとっておいたコンビニエンスストアに駐車。 前半隊が出発し、僕はすぐにまた熟睡。 まるで一瞬のように感じた睡眠だったが、次に起こされた時は もう明け方の4時過ぎだった。 うちのチームの前半隊は、海亀の足跡を見つからなかったらしい。 僕達3人の後半隊が出発。大阪出身のNさん(女性)とアメリカ人C君の3人。 出発地点に車を停め、歩き出す。 浜には貝やフジツボがびっしり着いたビンやボールなど、様々な物が打ち上げられていた。 注意深く足元を見ながら、少しずつ歩く。夜はほとんど明けており、空は青白んでいる。 前半隊が海を歩いたときはまだ真っ暗だったので、ライトで照らしながら歩いたらしい。 夜の海は何だか怖くて吸い込まれそうだったと誰かが言っていた。 僕達は歩きながらいろんな話をした。 東京と関西、アメリカという全く違う環境で生きてきた僕達が昨日初めて会って、同じ目的のために早朝の海を歩いているというのが、何だか不思議に思えた。 たった2kmの道のりがまるで先の読めないロードムービーのように思えた。 それでもしばらく歩くと、遠くに前半隊の仲間たちが手を振っているのが見えた。 残念ながら僕達のチームは、足跡を見つけられなかった。 他のメンバーと合流したが、今日は全部ダメだったらしい。 一縷の望みを託し、いつもはあんまり行かないという竜洋海岸まで足を伸ばすことになった。 時刻は朝の6時で、夜は完全に明けてしまった。 海岸にはたくさんの釣り人が車を並べ、砂浜に国旗掲揚台のように釣り竿を垂直に立てている。 僕達たちはさっきと同じように足元に注意を払いながら歩く。 少し沖には、サーファーたちが並んでいる。 大きな岩があるので僕なら絶対避ける場所だが、きっと上級者なのだろう。 「カメだ!」という言葉が聞こえたような気がして、嬉しくて走り寄ったら亀ではなくサメだった。 どうやら釣り人が捨てたらしい。30cmくらいの子鮫だが、 形は完全にサメそのもの。 単純に10倍したら脅威の対象である。 しかし、狙った魚じゃないからと言って浜辺に打ち捨てるのはどうなんだろう。 害魚なんだろうか? 残念ながら、ここでも亀の足跡は発見できず。 次回、その次を狙うしかないようだ。 宿舎に帰る。東京組はまだ戻らないようなので、運転のために仮眠。 どこでも寝られる僕だが、思い切り熟睡してしまった。 2時間眠って朝食のいい匂いに誘われて目覚めると、 他のチームが足跡を見つけて卵を保護したというニュースが飛び込んできた。 良かった! しばらくしてユキさんとトモミさん達が意気揚揚と帰ってきた。 120個×2匹分見つけたらしい。 「ペコペコしたピンポン玉みたいだったよ〜。」と嬉しそう。 うーん、ウラヤマシイ!次回もぜひ来よう。 本当は人間の手で守るまでもなく生態系がバランス良く成り立っていればいいのだが、実際はそうも行かない。 このボランティア活動の最終的な目標は、「この活動をしなくても良いようにすること」なのかも知れない。 |
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明け方の浜辺を歩く僕たちのチーム。 |
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プラスチック瓶にビッシリ付いた貝。 |
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打ち上げられたブイにも貝が。 |
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この区画を担当したチーム全員で集合写真! |