8月29日(月) パリ:晴れ 早々と目覚める。ぐっすり眠ったようだ。 |
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パリ北駅。 何でこんな格好をしているのか、今となっては分からない。 直接アムステルダムに行かなかった訳も分からない。 とにかくここが、出発点なのだ。 |
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パリを東西に貫くシャンゼリゼ通り。 はるか遠くに凱旋門が見える。 多分ここはペリエを飲んだチュイルリ公園。 |
ルーブル美術館へ。 分かりにくい入り口(ガラスのピラミッドだ)から入り、カバンを預けて中へ。 ネクタイを締めた僕はいきなりイタリア人団体に係員と間違われ、質問される。 ミケランジェロの作品を探していたが、申し訳無いけど僕に分かるはずがない。 ルーブルは巨大だ。美しいがあまりに大きい。 ミロのヴィーナス、モナリザ(あまりにも見慣れているのでカラーコピーを見ているようだった)などなど、素晴らしい作品が目白押しだが、これでも所蔵品のほんの一部なのだろう。 印象に残っているのはサモトラケのニケ像だ。僕の高校の近くの日大芸術学部(江古田)の前を通る時、ガラス張りのホール中央に大きなこの像のレプリカが見えた。それがまるで、本当の女神のように見えた一瞬が、かつてあったのだ。 首と顔をうしなった女神の姿を、僕はもう一度想像してみた。 最後に、ベランダのカフェでアイスティーを飲む。もう足が棒のようだ。 しばらく美術館はパスしたい。 再びメトロを乗り間違えて北駅に戻る。 駅近くの安いチャイニーズで夕食。パリにはいろんな国の人が住んでいるらしく、こんな店も多いようだ。鶏肉ののった炒飯を食べた。 明るいから気付かなかったけれど、食事を終えるともう夜の八時だった。 パリは素晴らしい。 しかしその夜、美しいこの街に酔っていい気分だった僕の横面に平手打ちを食らわすような事件が起きた。 |
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セーヌ川からノートルダム寺院を望む。 本文では「一部」となっているが、 大部分が工事中だ。 記憶はやっぱり曖昧だ。 |