1994年 9月 3日(土) プラハ:曇のち晴れ 久々に少し寝坊してみる。 |
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からくり時計。 窓から12使徒が次々に顔を出します。 時計版の右側にはガイコツが居ます。 |
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時計搭全景。 「百塔の街」という言葉は、 不思議と魅力的ですね。 |
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時計搭の上にて。 プラハの街を一望できます。 |
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楽団の演奏風景。 中央音楽の不思議な音色。 |
モルダウ河を渡る橋の両側には聖者達の石像が並び、その前にはアクセサリーなどの出店とパフォーマンス。グラスハープで「グリーンスリーヴス」を奏でる老人。 河幅は広いが流れは穏かで、橋の向こうは高台。城の姿が近づいてきた。 橋を渡るとすぐにニコラス教会。その向かいが今夜のコンサート会場。係の人に訊いてみる。 「こんな格好で来てもいいんですか?」 「クラシックじゃないんだから全然OK。ノープロブレムだよ。」 との返事をもらい、安心して城に続く石畳の坂を上る。 フロントガラスにリボンを貼った車が4台連なって通る。どうやらまた結婚式らしい。 プラハ城の大聖堂は見事なゴシック建築。 地下には歴代チェコ王の墓。 隣の旧宮殿からプラハを一望。高台なので遠くまで良く見えた。 行きとは違う坂道を下りる。 途中、段々畑のような所に出る。 寒かった今朝が信じられないような、暖かくやわらかな日差し。 カフェに座って休む人々。僕もそれにならう。久しぶりにのんびりと良い気分だ。 そう言えばあの冷え込んだ朝からこんな良い天気になったのは、あの教会の前の、花嫁を見た一瞬だった。ふたりに幸多からん事を祈る。 やがて街に戻る頃に日が暮れ、夕食。物価が安いので贅沢をしてみる。チキンのシャンピニョン巻きにスパークリングワインで1200円だ。少し酔ってコーヒーを飲み、コンサート会場の宮殿へ。中庭で開演を待っていると、ちょうど4人組がスーツとギターケースを持って通る。 コンサート会場はまさに絵本で見たような宮廷の音楽会さながら。煌びやかなシャンデリア。飾られた舞台や椅子。 でも客は普段着。ネクタイ姿の人もいるが、ダウンジャケットの人もいる。 カルテットが現れ、演奏が始まる。 僕は正直に言ってあまり期待しておらず、雰囲気を楽しめたら良いくらいに思っていたのだが、その思いは見事に裏切られた。 素晴らしい! たった4本のクラシックギターで、ああまで表現できるとは。 40人ほどの観客なのに、割れんばかりの拍手。アンコールで偶然にも僕の一番好きな曲、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が演奏された時にはさすがに涙が出そうになった。 クラシックギターを学ぶ原田は、CDまで買っていた。 明日は早朝にウィーンを目指す。 |
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モルダウ河の橋のたもと。 白鳥の姿が、いかにもってい感じですね。 |
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プラハ城の大聖堂。 なぜか裏側。 |