その13 軍曹アメリカ留学




2004年の9月から10月、お仕事でアメリカの
イリノイ大学に留学研修させていただきました。
(このページは、現地で書きました。)

メンバーは6カ国・17人。上の写真は、その一部(左上は教授)です。
研修内容は僕の目指す図書館情報学で、
ここアメリカはその分野で最先進国なのです。

みなさんは、図書館司書って何をする仕事かご存知ですか?
「貸し出しと返却、あとは本並べたり?」と、10人のうち9人は答えます。

確かにそれは大事な一部分ですが、本当の仕事内容は
見えない部分で非常に多岐にわたっています。

コンピュータや語学に始まり、求められる力はたくさんありますが、
一番大事なのは何かを求めて来る相手と真剣に対話して
心を通わせる能力だと思っています。

とにかく寝ても覚めても勉強・勉強という日々ですが、
この機会に心から感謝しています。





研修プログラムのメンバーは総勢17名。
南アフリカ・コロンビア・ケニア・ウガンダ・ヴェトナム。
そして日本からは僕一人。左端は恩師。


イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校は、大豆と
トウモロコシの畑に囲まれたのどかな所ですが、
情報学の世界最先端大学として知られています。

InternetExplorerをお使いの方は、
「ヘルプ」→「バージョン情報」を見てみて下さい。

このソフトが、ここで産まれたMosaicをベースにして
作られた事が書いてあります。
今こうやってホームページ閲覧ができる技術も、
ここが発信地なのです。


僕の部屋です。10畳ほどのワンルーム。
料理・勉強・睡眠、全てここで行います。

時には飯食いながら勉強、寝ながら勉強…。


反対側はキッチン。右手奥がユニットバス。
左端にちょっと見えているのがソファベッド。
料理好きでハンバーガーをあまり食べない僕には、
キッチンがあって本当に助かりました。


お隣は、台湾から研究にいらしている
鐘(Chung)さんのご一家。

日曜日に夕食に招待してくださいました。

ここに着いた初日から仲良くしてくださり、
とてもとてもご親切にしていただいております。

僕らの家の裏は、こんな広い緑地になっています。


ここには、「法学」「医学」「建築」「ビジネス経済」
「東アジア」「スラブと東欧」「女性とジェンダー」
などなど何と全部で46の図書館があります。

そのうちいくつかは夜中の3時まで開いており、
みんな非常に良く勉強しています。

ちなみにこの写真は工学図書館です。


大学の中には、野球場やアメフトのスタジアム、
アイスホッケーのアリーナはもちろんの事、
消防署から墓場まで何でもあります。


ここは大学付属の美術館です。
学生の絵でも飾ってあるのかと思ったら、
ルネッサンス絵画からアジア・アフリカの古美術、
エジプトの出土品まである超本格的な美術館でした。
源氏物語屏風の前で、研修メンバーと。


このキャンパスには、いたる所で
リスがちょろちょろ歩いています。

UCLAのリス達は餌をねだって丸々と太って
いますが、ここの皆さんは自活しており、
こんなに近づいてきたのはとても珍しいことです。


超激レア!図書館司書フィギュアを発見しました。
背中のボタンを押すと「シーッ!」と動きます。

でもこれって僕の苦手な図書館員のイメージだな。
もっと利用者にフレンドリーじゃなきゃ駄目!
それにしても、これ面白いですね。


シカゴ・トリビューン新聞社を訪問しました。
元社長室にて、編集者にいろいろインタビュー。


シカゴシティ図書館の子供図書室にて。

カラフルな絵本が並び、ソファや飾りつけも楽しげで
子供にとってはとても楽しい空間です。


シカゴで行われたイリノイ州図書館総会での
各国図書館環境発表を終えて、ホッとした顔。

民族衣装で臨んだ南アフリカメンバーとの一枚。


図書館見学と専門司書へのインタビューで、
近郊のIllinois Wesleyan大学に訪問しました。

日本語のクラスでちょっとだけゲスト講師を勤め、
みんなで写真を撮りました。

前列の女子学生は空手を習っており、
中央に座った茶色いジャケットの彼は
次セメスターに交換留学で来日するそうです。
日本で会えるのが楽しみです。



2004年11月4日。

ついに、2ヶ月にわたるプログラムを修了しました!
この経験を活かして、これから頑張ります。


ヴェトナムのメンバーと一緒に、記念撮影。
一番の財産は、世界中にできた多くの仲間です。

教育・研究環境の整備にかかわるいろんな課題を、
みんなと一緒に解決して行きたいです。



研修メンバーみんなで手作りのさよならパーティー。
しゃべりまくり・笑いまくり・踊りまくりでした。

メンバー内ではかなり若造の僕でしたが、
彼らのおかげで自分でも信じられないほどたくさん学び、
これから自分がこの世界で何をすべきかを知りました。

この2ヵ月間のことは、何があっても一生忘れません。
またいつか世界のどこかで会える日を楽しみにしています。
その時に胸を張っていられるよう、お仕事がんばります!





イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
のホームページへ。

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