その8 ホノルルマラソン奮戦記 【 2 】


なかなか寝付かれず、ようやくまどろんだ頃は朝だった。
早朝ジョギングは残念ながらキャンセルした。

みんなが帰ってきて、日本料理屋で朝食。
昨日からいろいろ食べ過ぎているので胃に優しいものを、という案だ。
僕は食欲があり、鍋焼きうどんを注文。
ここハワイには日本料理から韓国料理・中華などなど、何でもあるのだ。

  

 左 : ロングボードを借りてご機嫌の軍曹。
     後ろには、翌日自分を苦しめることになる
     ダイヤモンドヘッドがそびえている。

ホテルに戻って着替え、海に行く事にする。
ビーチまでは1ブロックしか離れていない。

サーフボードのレンタルがあったので、迷わず借りる。
1時間8ドル。初めてのロングボード。
遥か沖に波が立っているらしく、サーファーの姿が遠くに見えた。
僕は重いボードを浮かべて腹ばいになり、漕ぎ出す。
ロングボードはまるで船のように安定して漕ぎやすい。
浮力も大きく、波に乗っていなくても上に立つことができる。
僕も初めからこれにすれば良かった。しかし置き場所と運搬には苦労するだろう。
小さな波を少しずつ捕らえながら乗ってみる。
さすがに湘南ほどの人ごみではないが、すぐ近くではサーフィンスクールをやっており
地元のインストラクターが「ソコ、アブナイヨ!」と僕に声をかけるたびにドキッとする。
しかし楽しかった。

岸辺に向かって漕いでいたら、ちょうどみんなが海をバックに記念写真を撮っていた。
2ドルのゴザに寝そべり、日陰でのんびり過ごす。

 左 : 結局こんな格好で走った。
     せっかく買ったのにサングラスを
     忘れてしまったが、特に困らなかった。

午後になってハワイアンレストランに移動して遅めの昼食。
ビールの種類がたくさんあるのが嬉しくて、僕はコロナを注文した。
バドワイザーはさすがに飲み飽きたのだ。 ナチョスにチリソースが美味い。
チキンに山盛りのポテト。
女性陣が注文した色とりどりのダイキリは金魚鉢のように巨大で、それがハワイ的だった。

ワイキキの街をブラブラして、夕方に明日の朝食(おにぎり・バナナ・お茶)を引換券で受け取る。
今夜は夜中の2時に起きて準備をし、明け方にスタートとなるため、早い時間に眠らなければならない。
まだ本番を迎える実感がない。

明日の準備をする。白いメッシュのシャツに短パン。帽子。
ウエストバッグにはバンドエイドとティッシュ、ガム。
Tさんの奥さんが用意してくれた黒糖と岩塩の粒も入れた。
朝は寒いのでアノラックとジャージを用意。走る時には脱ぐつもりだ。

アミノバイタルとヴァームウォーターを冷蔵庫で冷やす。
機内でくれた水の小さなペットボトルにも顆粒のポカリスエットを濃い目に溶かして入れた。
とにかく水分・糖分・塩分を摂取する目論見だ。しかし、これが裏目に出るとは思っていなかった

何だかんだで10時頃就寝するが、うまく寝つけない。
たった4時間の貴重な睡眠だ。



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