2004年5月。 毎年キャンプに行く長野県川上村は、 千曲川の流れる綺麗な水どころだ。 いつもは料理したりビールを 飲んだりのキャンプだが、 今年はこの美しい千曲川の水源地を 目指してみる事にした。 |
メンバーは総勢5名。 早起きして朝8時に登山開始する。 数年前に適当な装備で登って あきらめた事があるが、 今回は靴・雨具・食料・水すべて完璧だ。 |
天気は上々。 登り始めると暑くなり、すぐに上着を脱いだ。 それでも山奥に行くに連れ、 ちらほらと雪が残っている。 珍しくて喜ぶ筆者だが、 この雪は序章に過ぎなかった。 道の脇には清流が見え、 登るほどに流れが細くなる。 |
道の中央には雪。 登山靴を履いている僕たちだが アイゼン(滑り止め)までは無いので 雪を避けて登る。 同時に登り始めた運動靴の男性ハイカーは、 ここで引き返していた。 |
もはや斜面全体が雪に覆われて来た。 人の足跡に靴を蹴り込むようにしながら、 一歩一歩慎重に足を進めていく。 |
何度目かの休憩。 チョコレートや煎餅を食べ、水を飲む。 すでに2時間ほど登っており お疲れのメンバーだが、 気持ちのいい汗をかいて気分が良い。 |
登り始めて3時間後の午前11時。 ついに水源地に到達。 気分は爽快。 昼食にしようかと思ったが、 地面は雪で白一色。 座ることは出来なかった。 |
水源地標から下りた所には小さな谷があり、 そこから水が湧き出ていた。 ほんの小さな水溜りのようだ。 でもそれより上には水は無く、 ここが水源だと分かる。 手のひらに水を汲み上げてみる筆者。 |
水源から少し下山して、昼食。 湧き出た水を使ってカップヌードルを作る。 最高に美味かったですよ! |
下山中の一枚。 筋力が要らないので会話が弾みますが、 ヒザが笑ってしまい雪でほぼ全員コケました。 いつものことだけど、男数人で山を歩いていると 12歳の時に観て非常に感激した映画 『スタンド・バイ・ミー』を思い出す。 |
6時間半の行程を終えての帰還。 スニーカーに履き替えてリラックス。 そもそもは金峰山を登ろうとしていて、 アイゼンが必要と言われてこのルートに 変更したのだが、非常に楽しかった。 来年は雪用の装備で金峰山に挑戦したい。 |